~落書き帳「○△□」~
「πの日」に因んで、3月の「三春まちなか寺子屋」での話題から。
この日訪ねたのは、田村大元神社。ここには算額が二面現存していて、保存状態も良く、美しい問題図・文字ともに判読可能です。円や楕円、放物線、転距軌跡(サイクロイド)に加えて、立体の欠球や準正多面体に関する全18題の図形問題で構成されていますが、2個の等円が交わった「輪違い」をテーマにした問題も2題含まれています。しかし、これらはすでに「折々の算額」ページに紹介してありますので、そちらをご覧ください。
ここでは伝統文様の中から、交わる等円の繰り返し文様「七宝」の話題を取り上げます。
次の図は七宝を帯状にして、滝桜の里三春をイメージした色付けをしてみたものです。
資料の図を見ただけではつまらないので、寺子屋ではいつものように折り紙を使って遊びました。下にあるのは、折り紙を16分の1の正方形に折り畳んでから切る説明図で、それに従って作ったのが右上の写真です。さらに、もっと細かく64分の1に折り畳んでから切ったものも作ってみました(右下の写真)。
次回は、算額の輪違い図をコンパスを使って描いてみたいと思いました。
4月。新緑の里山に、山桜の美しい季節です。