~落書き帳「○△□」~
前回の問題図(諏訪神社)に登場した3円の円径比から、落書き「55. 完全数」の累円図が思い出されます。
左の写真は、「55」の図柄をデザインしたコースター(「商品一覧」ページ参照)。
これを2個重ねて、一方を外円の半径分だけ平行してできたのが、右の図柄です。
この図に、前回「243」の算額図が見えています。
出題者が問題図をこうやって作ったのかどうかは分かりませんが、連続模様のどこを切り取るかで、見かけの異なる問題図ができるのですね。
互いに外接する3個の円に接する円(アポロニウス)や、これらの4個の円の間に成り立つ関係(デカルト)を一般的に考察するのが数学なのでしょうが、単純ながら面白い図柄を見つけ、それを重ね、ずらし、切り取ってみる手仕事も捨てがたい楽しみです。
ところで、右の図柄をコースターにしたらどうでしょう。商品名は、「若い二人」。
でも、二人の2個のグラスは「輪違い」にするわけにはいかず、彼女がグラスを置いたままなら彼氏は手に持ったまま。気になって仕方がありません。
いっそのこと、グラスも特注の「輪違いグラス」と洒落てみてはいかがでしょう。名前の響きは良くありませんが、これだと、共通部分の隙間を隔てて二種類のカクテルを注ぐことができ、二人が交互に味わえます。
はてさて、問題は唇の形の断面をもつ共通部分の隙間。ここには何を注ぎましょうか。