~落書き帳「○△□」~
落書き「65. ラッピング」では、「64」で紹介した算額図が「正方形を菱形で包む」形をしているととらえました。この場合、正方形でない菱形で正方形を包むので、重なり部分(のりしろ)ができたのですね。
そこで今回は、逆に考えることにしました。すなわち、合同な長方形を2枚重ねにしてから、上に載せた方の長方形を切り開くのです。この操作を両面折り紙(のつもり)で示したものです。
このように切り開けば全体は菱形となり、閉じ直せば過不足のないラッピングとなります。
また全体の菱形は、1種類で平面の敷き詰めタイルとなり、元の長方形の織りなす見慣れた文様を構成します。色分けはしたものの、元が正方形でない場合も市松文様を1方向に引き伸ばしたものにすぎません。
二重長方形。聞きなれない名前ですが、数学セミナー(日本評論社、2016.5)に掲載された奈良知惠氏の記事から、そこで使われていた「二重多角形」を目的外使用?しました。