~落書き帳「○△□」~
机の上に置いてある二つの正方形を、頂点で繋ぐお話の二回目。
「そのままでは不安定なので、他の頂点の組を赤い糸で結ぶ」として、前回2通りの結び方を試しました。その一つ目の図を作っていて思い出したことがあります。
―砂漠の中から宝物を埋めた位置を示す秘密の地図が見つかった。それによるとこう書いてあるのです。
「まずドクロ岩というドクロの形をした岩と2本の杉を見つけなさい。
岩から右の杉へ歩いて杉まで行ったら、そこを右へ直角に曲がり、今歩いた距離だけ歩き、とまった所へ杭を打ちなさい。
今度は岩へもどり、岩から左の方の杉まで歩き、杉まで達したら左へ直角に曲がり、いま歩いた距離だけ進み、そこへもう1本の杭を打ちなさい。
この2本の杭を結ぶ中点が宝の埋めた場所です」
ところが現場に達した探検隊は砂に埋まってしまったドクロ岩をついに発見できず、2本の杉を発見しただけでした。これだけでは、宝はどうしても発見できないのでしょうか。―
(酒井孝一著『〇〇〇〇〇〇〇〇』数学ワンポイント双書 1980、共立出版)
この問いが載っている本を読んだのは、今から30年以上も前のこと。自分でもよく覚えていたものだと驚きました。
砂漠に杉が育つか否は不問としても、問題提示の仕方はかくあるべし、ですね。
著書名を伏せたのは、皆様の自由な発想を期待してのこと。参考までに、前回の図1でペアリングできなかった4個目の頂点同士を赤い糸で結んでおきました。レポートをお待ちしています。
(昨日5/31、喜多方市にて会津地区の高校の先生方にお会いする機会を得ました。落書き「271」からの話題は、当日の資料に載せたものの、時間切れのためグループ活動ができなかった部分のお話です。「課題」と言っては大変失礼ですが、参加された先生方からのご意見・ご感想・ご要望、および問題へのレポートをお寄せいただければ幸いです。
遠方より参加された多数の先生方に、この場をお借りして深く御礼申し上げます。
本日6/1は衣替え。時節柄、健康に留意されてご活躍下さい。誠に有難うございました)