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和算の道を歩く


和算の道を歩く

 江戸後期に二本松藩に仕えた和算家:渡辺治右衛門一(東嶽、土湯出身)と、その第一の高弟で明治期にかけて活躍した佐久間纉(庸軒、船引町石森出身)。福島県の最上流和算を代表する二人の下には、それぞれの時代、昼夜を問わず大勢の門弟たちが通い詰めたと伝えられています。彼らが学問のため何時間もかけて通った道(当時は山道)がありました。それを「和算の道」と呼ぶことにしましょう。随所に奉納された「算額」は、和算の道に残された彼らの足跡に他ならないのです。 このページでは福島県内の現存算額を紹介します。和算の道を辿る道しるべにしていただければ幸いです。


 なおこの資料は、昭和57年発行の『新・福島の和算』(福島県和算研究保存会編)に基づき、その後新たに発見された算額を追加したものです。しかし、残念ながらその後失われたものや判読できなくなったものが含まれていると思われます。なお、今後新たに発見される可能性もあります。皆様からの確認情報をお待ちしております。(算額の多くは社殿・本堂の中に奉納されているため、宮司・氏子、住職の方への事前連絡が必要です)

現存算額

 いわき市、南相馬市、相馬市、新地町

社寺名場 所 奉納年問題数備 考
熊倉神社福島県いわき市川前上桶宮下天保142屋根型算額
稲荷神社福島県いわき市小名浜野田明治112額は小名浜野田集会所に保管
安楽寺福島県いわき市川前上桶中里明治24283歳の翁、複利計算の問題
相馬中村神社福島県相馬市中村北町嘉永55関真流、面積を無限級数で表す問題あり
同上(復元額)同上昭和51年、上記算額の復元奉納
南右田神社福島県南相馬市鹿島町南右田昭和51年、中村神社算額の復元奉納(鹿島町歴史民俗資料館保管)
大槻神社福島県相馬郡新地町杉目大槻明治253関流十一世宮城県小斎邑高野幸三郎門人

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福島市伊達郡、伊達市二本松市、本宮市郡山市田村郡田村市


須賀川市、白河市、矢祭町猪苗代町、南会津町

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