~落書き帳「○△□」~
第17回数楽カフェで取り上げた話題の一つ、落書き帳「79. 金木犀の花びら」に載せた算額問題を再掲します。
【問題】(旧土棚村鹿嶋神社 明治16年)
正方形と正五角形が、図のように置かれている。
正方形の一辺の長さを1寸として、正五角形の一辺の長さを求めよ。
(庸軒派算法 橋本慶三郎社中)
このカフェでは、折り紙や定規・コンパス、分度器を用いて、正五角形の形を楽しみました。会の終わりに、配布資料に載せた上記の問題を振り返り、
「この図を定規とコンパスで描いてみませんか?」
と投げ掛けて、お開きとしました。
算額にある問題の大部分は幾何の問題です。したがって、算額を復元するためには問題図を正確に描く必要があります。パソコンの力を借りず手書きで、顔料が染みる木の板に直接描くのです。失敗は許されません。
算額復元という取り組みは、当時の手仕事の高い技術をうかがい知る絶好の機会です。実際に復元しないまでも、そのつもりになって問題図を見ることで、出題者の発見の経緯や意図が浮かび上がってくるような気がします。
さて、あなたなら上記の問題図をどういう方法・手順で描きますか?
「お問い合わせ」のページからのお便りをお待ちしております。
【街角の翁の呟き】魅惑の正五角形を先に画いちゃえば、もう終わったようなもんだ…。